代表取締役の田村功（タムライサオ）です。
ブログ、はじめます！ 
数年前から「代表ブログ」を開設していたものの、なかなか更新ができずにいました。しかし！ついに書き始める決意をいたしました！昨今のこの異常な暑さ、豪雨、異常気象。この原因に地球温暖化が関係していることは、皆さんもご承知のことと思います。住宅に携わるものとして、「どげんかせんといかん！」と一念発起しました。弊社のスローガンであります『Save the Earth!』 の想いを、ブログで（少しづつですが）お届けしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

第一回は、「パッシブデザイン住宅」についてのお話です。
実は先日、長くお付き合いをさせていただいているY様からリフォームのご相談を受けたことをきっかけに、パッシブデザイン住宅について改めて考える機会がありました。

Y様は会社経営もされていらっしゃり、ご自宅だけでなく事業所の改修などもご相談くださる、弊社の大切なアンバサダー様です。そんなY様から、
「田村さん、うちの自宅が新築当時に、雑誌に載ったの、知ってる？」
と聞かれてびっくり。40年ほど前に新築された際に「LEE」という女性ファッション誌に掲載されていたそうです。建築系の雑誌には何度か掲載されたことはありましたが、なぜファッション誌に？と不思議に思い、早速「創刊3号」をヤフオク!でGETしました。

掲載されたのは、1983年9月号。Y様のご自宅が5ページにもわたり特集されていました。私は当時まだ13オ！東京ディズニーランド開園や、任天堂がファミコンを発売した年です。テレビでは「積木くずし」が流行っていました。なつかしい。

Y様のご自宅へは、リフォームやメンテナンスで何度もお伺いした事があります。
閑静な住宅街の中、白い外壁とお庭のキウイ棚が印象的で、吹抜けのLDKがとにかく明るい、おしゃれな建物です。ですが、今回雑誌を読んで、新築当時のコンセプトを知り驚きました。「光と風を取り入れた」パッシブ・ソーラーの住まいだったのです。

まさに、令和の今、SDGsの観点などから世界的に求められている「パッシブデザイン」を、40年も前に取り入れ、自然エネルギーを上手にコントロールして、省エネで快適な暮らしを実現しておられたのです。

昨今、断熱材の選択肢も増え、性能も上がっています。アルミサッシやガラスの性能も格段によくなりました。ソーラー発電や、ハイブリット蓄電池、ガス発電装置、エアコンなどの設備も高性能になり、どのハウスメーカーでもZEH住宅が標準です。断熱性能を表すUA値や、気密性能を表すC値、夏の涼しさはnAC値。様々な指標で建物の性能を判断できるようにもなりました。

しかしながら、高性能な建材や機材で省エネ住宅を建築できても、省エネ＝高コストになるのは、本末転倒ですよね。