2024.09.17
三鷹の水車「しんぐるま」工事、ついに完成!
先月のブログ記事でもご報告させていただいた、三鷹市にある「大沢の里水車経営農家・新車(しんぐるま)」の改修工事が完成しました!
今回の工事では基礎を新しく作る必要があったため、まず建物を持ち上げる「揚げ屋」を行いました。
大工の職人さんたちが、建物本体を壊してしまわないように数日がかりで少しずつ揚げていくという難しい仕事をやり遂げてくれました。
そして建物を上げた状態で、まずは基礎を新設、その上に土台を造るための墨出し(建築のまえに施工図の情報を現場に記すこと)を行います。
これほど築年数が経った建物の土台は、無くなっている箇所や腐ってしまった箇所が多く、それらを交換したり新しく設置したりといった作業が必要でした。また墨出しの位置に合わせて正確に必要箇所を造っていくため、土台の加工は一つずつ職人の手作業です。
こうして造られた土台の上に、持ち上げていた建物をそっと戻して、ついに「しんぐるま」の改修工事完成です。
今回は東京都の有形民俗文化財という非常に貴重な建造物の改修を任せていただき、こうして無事工事が終えられて安堵しています。何よりも三鷹市の宝として、皆から愛される地元のシンボルを後世に残すことができるのを心から嬉しく思います。
工事の間は見学が制限されていましたが、現在は母屋にも入れるようになっています。ぜひ水車小屋と併せて、母屋の中も見学してみてください!